貴州省貴陽市で開かれてきた中国国際ビッグデータ産業博覧会が26日、5回目を迎えた。ビッグデータという新興産業はこの5年間で貴州省に根ざし、花開き実を結び、現地の発展の中心的な原動力になっている。光明日報が伝えた。
「ビッグデータ」の著者であるショーンベルガー氏が今年の同博覧会に出席した。彼が2013年にビッグデータがもたらす情報の嵐は現在、私たちの生活、仕事、考え方を変えつつあると呼び掛けたとき、貴州省はすでに、この価値と未来を意味する「ダイヤモンド鉱山」を明らかにしている。
科大訊飛、科大国創、康佳創投、テンセント雲計算などの有名テック企業数十社が、貴陽市でビッグデータのボーナスを掘り出している。ファーウェイ(華為)は生産高が4000億元(1元は約15.9円)以上にのぼる、年間で1億50000万台のスマート端末及び50万台のサーバーを生産する拠点を建設中だ。科大訊飛は2億元を投資し、スマート音声クラウドコール産業拠点を建設する計画だ。
統計によると、貴州省のデジタル経済の成長率は2014年以降、全国平均を上回り続けている。昨年の全省のソフト・情報技術サービス業の収入は、前年比31.8%増となった。情報サービス・ソフト事業の収入は23.4%増で、全国平均を5.3ポイント上回った。電気通信の事業量は同165.5%増、事業収入は同10.1%増で、伸び率で23カ月連続で全国一となった。ネット小売額は同37.9%増、電子情報製造業付加価値額は同11.2%増。ビッグデータ関連産業はすでに、貴州省の経済成長を支える重要な要素になっている。
貴州省は近年、生態環境の優位性により、観光業が急成長している。その成長率は毎年30%を上回っている。ビッグデータにより貴州省の観光業がスマートになっている。今年の清明節の連休中、自動車3万台以上、観光客2万人近くが畢節市百里ツツジ景勝地に入ったが、混雑はほとんど生じなかった。これは「スマート百里ツツジ」ビッグデータプラットフォームの応用によるものだ。プラットフォームはデータ分析、プラン策定、景勝地管理などの情報についてクラウド上でアルゴリズム処理を施し、AI(人工知能)で管理をアシストすることで、景勝地におけるサービスの質向上を実現した。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年5月28日