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今年も中国の全国大学統一入試「高考シーズン」がやって来る。今年の高考は、6月7日と8日の2日間となっており、ちょうど端午節(端午の節句、今年は6月7日)の3連休と重なることになる。
受験生に静かで落ち着いた試験環境を提供するため、貴州省黔南プイ族ミャオ族自治州や江西省上饒市、広東省広州市など多くの地方で端午節恒例のドラゴンボートイベントの開催日を調整することを計画しており、「高考」期間中の関連行事の開催を禁止する地方もある。
5月29日午後、貴州省黔南プイ族ミャオ族自治州体育局の陳祥局長は、「第6回運動会一般市民チームによるドラゴンボート大会は、例年は6月5日から7日にかけて開催されていたが、今年は、高考と重なるため、6月9日から11日に延期する」ことを明らかにしている。
陳局長は、「自治州政府は、検討を重ねた結果、ドラゴンボート大会の開催は受験生にある程度影響を及ぼすと判断した。教育部門、学生・保護者と話し合った結果、『ドラゴンボート大会中は、人がかなり多く集まり、騒音も出るだろう』との認識で一致したため、大会の開催日を延期することに決めた。我々は、参加予定のチームに連絡を取って、延期の原因を説明した。彼らも理解してくれた」とした。
また、「ドラゴンボート大会は、自治州で長い歴史がある。住民が端午節にドラゴンボートを見学できないとなると、おそらく残念に思うことだろう」としたものの、政府が開催延期を告知すると、「誰もがその特殊な理由について理解を示してくれた。我々は、今年のドラゴンボート大会を高考終了後に開催することで、人々に残念な思いをさせないつもりだ」とした。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年5月30日