中国国家発展・改革委員会と交通運輸部(省)が4日に共同で発表した「高速道路の料金所ノンストップ料金徴収サービス推進加速実施案」(以下、「実施案」)は、今年末までに、高速道路のノンストップ料金徴収サービスの利用率を90%以上にする目標を明確に掲げた。中国新聞網が報じた。
高速レーン2200レーンで無感決済(端末などをかざす必要の無い自動決済)を実現している広東省(撮影・郭林燕)。
今年末までに高速道路の全ての料金所にETCレーン設置へ
「実施案」によると、今年末までに、中国全土のETCユーザー数は1億8000万人を超える見込みで、高速道路の全ての料金所にETCレーンを設置し、ETCレーンが主な料金徴収レーンになるとみられている。また、トラックのノンストップ料金徴収も実現させ、高速道路で高効率のノンストップ料金徴収利用率を90%以上に引き上げるほか、全ての有人の料金所レーンでモバイル決済などの電子決済が利用できるようにすることを目指す。
渋滞している高速道路の様子(資料写真、撮影・劉忠俊)。
ETCの普及促進へ今年7月から通行費用5%以上割引へ
これらの目標を達成するため、「実施案」は、ETCを利用した場合の割引などを強化するなどの方法を通じて、ETCの普及を促進させるとしている。ETC車載器の完全無料取り付け実現のほか、自然故障の場合、故障してもメーカーが無料で交換するよう取り決める方針だ。