もちろん従来型のデータ通信量による料金計算は5G時代には行われなくなる。5Gネットワークの登場により、料金計算にはさまざまなケースが考えられるようになるからだ。これからはネットワークの用途の違いにより、規定の異なる標準で料金を計算するようになる。たとえばネットワークでのライブ配信やゲームをベースにした料金計算、スマートホームや高精細のライブ配信などの大容量通信量をベースにした料金計算などが考えられる。
全体として、どの人も通信料金は上がるが、その分、より高い価値を得られるようになるといえる。
▽5Gが定着すると、4Gはどうなるか
全国的に独自の5Gネットワークだけで一気に通信網をカバーするというのは困難な任務だ。そのため、4GLTE技術が完全に淘汰されることはないと言える。
実際、3GPPP(国際的な第3世代移動体通信システムの標準化プロジェクト)は4Gのニューバージョンを整え、次世代モバイルネットワーク時代の基幹とする。3GPPPは4GLTEアドバンスドPROも打ち出す予定で、キャリアの中にはこれを4.5Gとか4.5Proと呼ぶ人もいれば、「5Gへの進化形」とか「5Gプロジェクト」と呼ぶ人もいる。より早い速度、より高い信頼性、5Gとの互換性を保証するものだ。
なお低速の2Gネットワークがなくなるのは時間の問題だ。
▽4G携帯は使えなくなるのか
ネットユーザーの間から、「新しい携帯を買ったばかり。5G許可証発行で自分の4G携帯が使えなくなるのか、説明してほしい」といった声が上がる。
実際には使えなくなることはない。今の4G時代にもたくさんの2Gユーザーがいて、2G端末を使い続けているのと同じことになる。
5Gネットワークをいち早く体験したいと考える人以外は、引き続き現行の4G端末を利用でき、3大キャリアも引き続き4Gネットワークをしっかりサポートするという。
現在の4Gネットワークは高速で、5Gの高精細動画などの応用が十分に普及しないうちは、4Gネットワークがユーザーの日常的ニーズに十分に応えてくれる。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年6月7日