ドイツのバイエルン州にある小都市ディートフルト(DIETFURT)はこのほど、街にある道路を「気功路」と正式に命名し、ドイツ公式街道リストにも組み入れたことを明らかにした。ドイツ国内で、中国語のピンインを使用した名前が付けられた道路は、この「気功路」が初めてという。独バイエルン放送の16日付放送を引用して環球時報が伝えた。
人口6千人あまりの古都ディートフルトは中国との関わりが深い。1928年からこの地では毎年「中国人カーニバル」が開催されてきた。「気功路」の誕生によって、この町にまた一つ、「中国テイスト」が付け加えられることになり、地元政府はこの道路に数万ユーロを投資したという。
全長3.4キロメートルの「気功路」は、居住エリアと緑地、森林を突き抜けるように走っており、その交差点の標識には、道路名だけではなく、「気功」をめぐる写真付き紹介文もつけられている。地元政府は、この道路をきっかけとして、気功や精神修養のトレーニングを住民に奨励すると同時に、観光客を誘致する狙いだ。
数日前の独「ビルド」紙においても、フランクフルト市役所が、同市と広州との友好関係のシンボルとして、ある広場に「広州」と名付ける計画であると報道された。しかし、この計画は今のところ、スムーズに進展せず、実現には至っていない。同市のペーター・フェルトマン市長は、「『Guangzhou(広州)』という発音は、ドイツ人にとってあまりにも発音しづらい。一方、広場の名前は日常生活で必ず使用する。よって、この計画は泣く泣く諦めざるを得ないかもしれない」とコメントした。
フランクフルト現地メディアの最新報道によると、「Guangzhou(広州)」と名付けることを完全に諦めたわけではなく、「Guangzhou」に代わってドイツ語のスペル「Kanton」をある道路に命名することが、近く発表されるという。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年6月17日