1-5月中国対米貿易黒字が11.9%拡大 米の関税効果なし

人民網日本語版 2019年06月13日08:06

中国税関総署は10日、今年1-5月の対外貿易輸出入データを発表した。税関のまとめた統計によれば、同期の物品貿易の輸出入額は12兆1千億元(1元は約15.7円)に上り、前年同期比4.1%増加した。このうち輸出は6兆5千億元で同6.1%増加、輸入は5兆6千億元で同1.8%増加だった。人民日報が伝えた。

データをみると、同期の対外貿易は安定した増加傾向が続いた。世界経済と国際貿易の成長が鈍化する外部環境に直面しながら、中国はグローバル貿易により多くの確定性を注ぎ込んだ。同時に、中国の対外貿易発展の質が向上を続け、貿易方式がさらに最適化し、輸出市場がより多様化し、対外貿易の担い手となる民間企業の役割も絶えず強化された。

同期の対外貿易の輸出入には、一般貿易が急速に増加、かつ割合も上昇するという明確な特徴がみられた。中国の一般貿易の輸出入は7兆2500億元で同6.1%増加し、対外貿易総額の59.9%を占め、前年同期比1.1%上昇した。このうち輸出は3兆8200億元で同10.3%増加、輸入は3兆4300億元で同1.7%増加。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は3917億8千万元の黒字で、黒字額は3.2倍に拡大した。

▽中国の対米貿易黒字は7506.2億元 11.9%拡大

多くの人が関心を寄せるのは、貿易摩擦が中米貿易にどのような影響を与えるか、米国が関税を上乗せすると対中貿易黒字は縮小するのか、ということだ。

今年1-5月のデータから考えると、貿易摩擦は中米貿易に確かに影響を与えたが、米追加関税はその対中貿易赤字を縮小しなかっただけでなく、かえって拡大させた。この結果は実に意外ではないだろうか。

▽中国の1番目の貿易パートナーはEU

中国と欧州連合(EU)との貿易額は1兆9千億元で同11.7%増加した。このうち中国からEUへの輸出は1兆1300億元で同14.2%増加し、中国のEUからの輸入は7649億元で同8.3%増加した、貿易収支は3695億1千万元の黒字で、黒字額は28.7%拡大した。

データをみると、中国の対EU輸出は2けたの増加となり、輸入の伸び率も低くはなかった。中国EU貿易額の伸び率は11.7%で、中国の物品貿易全体の伸び率を大幅に上回る。ここから、双方の貿易が双方向で、市場が相当活発であることがうかがえる。

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