北京の遠隔操作手術ロボット、浙江省と山東省の患者を同時に外科手術

人民網日本語版 2019年06月28日11:02

北京積水潭病院の田偉院長は同病院で27日、遠隔操作システム制御プラットフォームを使い浙江省嘉興市第二病院及び山東省煙台市煙台山病院と同時に連結し、世界初となる整形外科手術ロボットマルチセンター5G遠隔操作手術に成功した。北京日報が伝えた。

同日9時頃、田氏がパソコンの前で「確定」ボタンをクリックすると、遠く離れた2つの病院の2台の整形外科ロボットがアームを動かし手術を開始した。世界初の整形外科手術ロボットマルチセンター5G遠隔操作手術が正式に始まった。この世界初となる手術は、中国電信(チャイナ・テレコム)5Gネットワーク及び華為(ファーウェイ)の通信技術サポートを受けた。また整形外科手術をAI・5G技術と革新的に組み合わせ、同時に「一対複数リアルタイム手術」を行った。同手術では田氏が嘉興及び煙台の手術室の医師を同時に指導し、患者の手術を行った。

2人はいずれも脊椎骨折の患者だった。9時15分、嘉興の腰椎骨折患者は1本目となる椎弓ガイド針を植え込まれ、それに沿うようにして1本目のボルトが正確に打ち込まれた。手術中、信号伝送がスムーズで、長距離離れていることにより信号が途絶え、処理が遅れ、反応が鈍くなるといった状況は生じなかった。5Gネットワークの高速、大連結、低遅延という典型的な特長が、今回の遠隔手術で十分に示された。

田氏は手術後インタビューに応じた際に「遠くからロボットの正確かつリアルタイムの運動を指揮するのは非常に挑戦的な試みだ。5Gがなかった時代であれば、実現は困難だった。ほんの少しの誤差や遅延であっても、患者が非常に危険になる。今回の手術はこれまでの遠隔動画診断・手術指導及び遠隔手術計画と異なり、5G通信技術により遠隔計画を遠隔操作に変えた。これは整形外科手術ロボットの正確かつリアルタイムな手術を遠隔操作により実現し、しかも2カ所の2台の手術を同時に行った。私がマウスでクリックするたびに画面の向こう側のロボットが指示に従い動き、私が目の前にいるのとまったく同じだった」と話した。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年6月28日

  

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