首都空港長期駐車エリアのロボットスマート駐車場が今月末、試験運営を開始する。運転が下手で上手に駐車できない、駐車スペースが見つからないといった悩みがロボットによって解消される。首都空港は中国全土に先駆け駐車ロボットを使用する空港になる。大興国際空港も将来的に「駐車ロボット」を導入する。
◆スマート駐車はどのように実現するか?
首都空港股フン公司(フンはにんべんに分)情報科学技術部主管エンジニアの巴根氏によると、首都空港ロボットスマート駐車場には、駐車スペース132カ所、駐車棟6棟、ロボット8台が含まれる。
運転手は駐車の際に車を駐車棟に向ける。ゆっくり近づくと、駐車棟のドアが自動的に開く。駐車棟内に入ると左前にディスプレイがあり、駐車位置が正しければ「駐車してください」と表示される。運転手はエンジンを切り外に出てロックをかける。駐車棟の外にもディスプレイがあり、「エンジン停止、ハンドブレーキOK、車内は無人、貴重品を置いていない」といった項目をチェックし、さらに確定を押すと駐車証明書がプリントアウトされる。これで駐車の操作が終了だ。それから駐車棟の扉が閉ざされ、運転手と乗客はその場を立ち去ることができる。駐車にかかる時間は1分未満だ。
スマート駐車はどのようにして実現されるのだろうか。駐車棟の中には回転盤があり、駐車ロボットがそれを持ち上げ、運び、旋回させ、車庫に入れるといった規範的な動作を行う。回転盤とその上の自動車を駐車スペースに運ぶ。
◆ロボット駐車でこすることはないか?
巴氏によると、ロボット駐車場はバックグラウンドコントロールシステムによって駐車ロボットの配置、ルートの動的最適化決定、任務の動的分配、各種アクシデントの緊急時対応などを行う。全プロセスのスマート化・自動化された厳しい管理を実現する。運転手が車庫に入らなくても駐車できる。
またロボット内にはセンサーが搭載されており、障害物を自動的に回避し、移動速度を自動的に調節し、車両がこすることを効果的に回避できる。
巴氏によると、首都空港の同ロボットシステムは同類ロボットよりも「優秀」だ。例えばロボットの搬送速度と移動速度が非常に速くなっている。「こちらのロボットはメカナムホイールを使っており、ロボットはその場で方向を変え、S字カーブを曲がり、横向きに移動することなどが可能だ」。
車を受け取る際には端末に駐車証明書のバーコードを当てるかナンバープレートを入力すると、情報ディスプレイにはどの駐車棟で車を受け取るべきかが表示される。ロボットが車を指定の駐車棟に運び、運転手がエンジンを掛けて出るまで2分もかからない。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年6月26日