故宮の文化財修復職員募集に4万人以上

単霽翔院長は「有名大学修士課程修了者以上でないと厳しい」

人民網日本語版 2019年07月12日16:15

ドキュメンタリー番組「我在故宮修文物(故宮で文物を修復する私)」が大ヒットしてからというもの、故宮の文化財修復職員は瞬く間に「ネット上の人気職業」となった。故宮博物院故宮学院の単霽翔院長は10日、北京でテーマ講演を行った。同院長は、講演の中で、「故宮の文化財修復職員募集に応募する若者が、この4年間で急増しており、今年は88人の新人職員募集に対して、4万人あまりが応募した」と紹介した。

単院長によると、ネットワーク時代の絶え間ない発展にともない、故宮自身も5G時代を迎えることになり、故宮と華為(ファーウェイ)は、「5G故宮」を共同で建設する目的で、すでに戦略協力協議を締結したという。

「5G故宮」は、次の2項目を目標として掲げている。

1.あらゆる可動文化財と非可動文化財に対する厳しい監視コントロールを実施。

2.来場者に対するサービスとして、数ヶ月以内に、故宮を訪れた来場者は、携帯端末を開けば、その日の展示物や展示内容に関する情報をすぐ得ることができるようにする。

また、単院長は、「1月から3月は、故宮のオフシーズンだが、1日あたりの来場者数は延べ8万人を上回り、かつ、その50%以上が30歳以上の若者だった。私は、このような情勢は、博物館としてあるべき姿だと思っている」との見方を示した。

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