中国人の貯金への情熱は失せたか?お金を何に使っている? (3)

人民網日本語版 2019年08月15日10:30

最近、中国の中央政府や地方は、消費を刺激するシグナルを続々と発している。例えば、北京や上海、天津、成都などは、夜間消費に舵を切り、ナイトタイムエコノミーを消費の新たな成長源にする計画だ。

陳氏は、「貯蓄が牽引する投資の成長と比べると、消費が牽引する投資の成長のほうが直接的。貯蓄に対する姿勢の変化は、中国の内需型経済体系が現在構築されつつあることを示している」と指摘する。

金融の包容性

経済全体の発展は、消費者に安定と安心感をもたらし、消費の加速を牽引している。ただ、貯金していないからと言って、全部使ってなくなってしまっているわけでもない。中国人は今、毎月の給料をその月にすべて使い果たす「月光族」や「貯金族」に次ぐ、3つ目の道を見つけている。

中国黄金集団の首席経済学者万喆氏は、「消費とは別の面として、中国の社会金融サービスは包容性が非常に強い。金融サービスが豊富になり、金融製品も増え、人々の投資・融資のルートも多くなっている」とし、「貯金を好まない人が増えている。これは機会費用が原因の可能性がある。お金を貯めて使わないなら、インフレに直面する可能性がある。一方で、機会費用も存在する。お金を使って何かをし、小規模の投資、資産運用をすれば、貯金したままより收益が大きくなる」と指摘する。

近年、新技術が発展し、インターネットインフラの推進が進む中、金融インフラは長期にわたって発展しており、より多くの人が金融サービスの恩恵を受けることができるようになっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年8月15日

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