中国人の貯金への情熱は失せたか?お金を何に使っている?

人民網日本語版 2019年08月15日10:30

子供にどのようにお金を貯めるかを教えることが、多くの中国人にとって重要な家庭教育だ。しかし、統計によると、中国人の貯金への情熱は今、少しずつ失せてきたようだ。中国経済網が伝えた。

中国人民銀行(中央銀行)がこのほど発表した「2019年消費者金融素養調査簡略報告」によると、消費や貯蓄に対する姿勢について調査したところ、大半の回答者(79.03%)が、「今日手元にあるお金は今日全部使い、明日のことは明日考える」という見方に、「あまり賛成できない」、または、「全く賛成できない」と答えたものの、2017 年と比べると、消費者の「延期消費」という考え方はやや少なくなり、「あまり賛成できない」、または「全く賛成できない」の割合は0.37ポイント低下した。

「延期消費」とは、一部のお金を貯めておき、将来ゆっくりとそれを使うという考えだ。「延期消費」という考え方が少なくなっているということは、中国人があまり貯金しなくなっているということなのだろうか?

貯金好きではなくなった?

中国人が「貯金好きか」を論じる前に、まず、誰と比較するかをはっきりさせておく必要がある。世界の他の国と比べると、中国の貯蓄率は依然として飛びぬけている。

国際通貨基金(IMF)の統計によると、2017年、中国の貯蓄率は47%だったに対して、世界平均は26.5%しかなかった。

米元財務長官のローレンス・ヘンリー氏は今年3月に開催された中国発展ハイレベルフォーラム学術サミットで、「中国は過多となっている財産の蓄積や貯蓄の問題に注目するべき」と注意を促した。

これまでの中国人と比べると、貯蓄しなければという思いは確かに弱くなっている。

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