第10回中国衛星測位年次総会が25日、北京市で閉幕した。中国が独自に開発した北斗チップ技術が、新たな段階に進む見通しとなった。中国新聞網が伝えた。
中国衛星測位システム管理弁公室の冉承其室長は、「新型22ナノメートル技術二重周波数測位北斗チップが、市場化応用条件を整えた。全周波数帯一体化高精度チップは開発中で、北斗チップの性能がさらに上の段階に上がろうとしている」と述べた。
年次総会の会期中、北斗星通のチップ子公司である和芯星通は、22ナノメートル高精度車両級測位チップの開発を宣言した。この中国衛星測位年次総会と「同い年」の国産メーカーは、現在まで10数種のチップの開発に成功している。2015年には国家科学技術進歩二等賞、2018年には同一等賞を相次いで受賞した。
和芯星通の関係責任者は「当社はハイレベルスマート操縦及び安全認証の条件を満たす高性能・高精度ベースバンド周波数帯一体化チップを開発中だ。同時に一般向け、コンシューマー類、IoT市場向けの次世代GNSS+MCU低エネルギー消費チップを開発中だ」と述べた。
これには22ナノメートル車両級全システム・全周波数帯高精度測位チップが含まれる。説明によると、22ナノメートル技術周波数帯ベースバンド一体化デザインを採用しているため、高精度RTK測位モジュールの面積が84%縮小され、モジュールのエネルギー消費量も従来より67%削減される。別の22ナノメートル技術を採用する超低エネルギー消費二重周波数帯・デュアルコア測位チップは、標準化測位モード、耐マルチパスモードを持つ。
関係責任者によると、今後は「クラウド+IC」の展開、すなわちクラウドプラットフォームとチップの結びつきを強化する。バックグラウンドのクラウド処理により、フロントエンドのエネルギー消費を大幅に削減し、端末の体積とコストを抑えることができる。また端末そのものが持たない強化サービス、アシストサービスなどの機能を提供する。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年5月27日