ネコが宋代の人々の暮らしを再現したイラスト集が話題に (2)

人民網日本語版 2019年09月06日08:11

宋代の詩人・陸游は、「兒童の冬學比隣を鬧がす 案に據る愚儒却って自ら珍とす (子供たちが冬季の塾へ行くというので、隣近所はにぎやかだ。机を前にして座った先生は、能力もないのに、えらそうな顔をしている)」と、子供達が真剣に授業を聞いていない状況を詩の中で詠んだ。「吾輩は宋代の猫である」では、先生が教科書を枕にして机に伏して寝ている間、ネコたちは、本を破ったり、じゃれあったり、けんかをしたり、木に登ったり、さらに、寝ている先生の絵を描いたりと自由気ままに時間を過ごしている。

田舎の学校で自由気ままに時間を過ごすネコ。画像は「吾輩は宋代の猫である」から

宋代には、官僚登用試験の合格者発表現場で、自分の娘婿を探すというのが流行した。

官僚登用試験に合格した書生たちは、高い社会地位が約束されている。そのため、裕福な男性は、自分の娘をそのような人物と結婚させようと躍起になり、登用試験合格者の名が張り出されるその場で合格者に「アタックする」というのが最も手っ取り早い方法となり、時には一人の合格者をめぐって熾烈な争奪戦が繰り広げられることさえあったという。

登用試験合格者に猛アタックするネコたち。画像は「吾輩は宋代の猫である」から

宋代の文化人たちは、一緒に集まって、詩を詠んだり、絵を描いたり、楽器の演奏を楽しんだり、学問について意見を交わしたりし、そのような集まりは「雅集」と呼ばれていた。「西園雅集」は、そんな宋代の雅集を描いた名画の一つだ。文化人のネコたちも、字を書いたり、絵を描いたり、楽器を演奏したり、茶を飲んだりと、優雅に時間を過ごしている。

西園雅集。画像は「吾輩は宋代の猫である」から

宋代にも、娯楽イベントが開催されていたのは興味深い。例えば、皇帝の庭園・金明池では、春の3月になると一般開放され、いろんなものが売り買いされたり、寄席演芸が催されたりと、とても賑やかになった。

ボートレースに参加するネコとそれを観戦するネコたち。画像は「吾輩は宋代の猫である」から

宋代、「相撲」が人気のスポーツだった。なかでも女子相撲が注目を集めていた。

メス・ネコ力士の対戦を食い入るように観戦するネコたち。画像は「吾輩は宋代の猫である」から

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