中国中央気象台の予測によると、今後7日間、南方地方の暑さは衰えない見込みだ。「秋老虎」と呼ばれる残暑が中国各地で猛威を振るうという訳なのだろうか?全国「秋老虎出没マップ」がこのほど発表された。今年はどの地方が残暑という「トラ」の標的となるのだろうか?中国天気網が報じた。
猛老虎(猛烈な残暑):今後7日間 最高気温35℃以上が続く地域
子老虎(やや残暑):今後7日間 最高気温がしばしば35℃以上となる地域
紙老虎(見かけ倒し残暑):今後7日間 最高気温が30℃から35℃の間となる地域
無老虎(残暑なし):今後7日間 最高気温が30℃未満の地域
〇「秋老虎」とは一体何?
「秋老虎」とは、「秋の時期のトラ」という意味ではなく、立秋後、一時的に暑さが戻ってくる現象を指す。一般的には、8月下旬から9月初旬にかけて、7日間から15日間続く。残暑は、連日の快晴や強烈な日差しといった特徴を呈し、暑さがぶり返し、まるでトラのように暴れ、人々が暑さに耐えがたいことから、「秋老虎」と呼ばれている。気象学的にいうと、三伏(夏の最も暑い時期)が終わり、一時的に猛暑がぶり返して気温が35℃以上になることを指し、朝晩は涼しくなるものの、午後には高温になり、日射しが強いといった特徴がみられる。
中国天気網アナリストの王偉躍さんは、「中国の国土は広大であるため、残暑の状況は地方によって異なる、たとえば、華南地方の残暑は、長江流域より通常2~4節気遅れてやってくる。このほか、残暑が居座る期間は、年によって、半月から2か月の幅がある。残暑が1度やってきて去ったあと、もう一度戻ってくるケースもある。残暑の時期は、気温は高いものの、全体的には、空気が乾燥し、日差しが十分にあり、朝晩はそれほど暑くない」と解説した。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年8月22日