洗髪を実演するガードナー株式会社の内田幸宏専務取締役。
手軽な介護を目指したサポートマシンを ガードナー株式会社
額に鉢巻を巻いて来場者を洗髪する姿が印象的だったのがガードナー株式会社の内田幸宏専務取締役。中国の高齢化に伴う介護市場のポテンシャルに注目し、出展を決めた同社が展示しているのが、寝たきりや入浴に介助が必要な場合でも、1人の介護者で手軽に洗髪ができる「RoomShampoo」。短髪の男性ならば500CCほどの水でおよそ5分ほどで洗髪を終えることができるという。今後の中国での展開について、「中国でも高齢化が深刻だと聞いているので、当社の製品で少しでも中国の方の介護を手軽にしてもらうため、今後も広く展開していきたい」とした。
日本政府は2016年に「アジア健康構想に向けた基本方針」を発表し、世界でも最も高齢化が進む日本の経験やノウハウを今後急速な高齢化が進むアジアにおいて活用し、高齢化にかかる様々な問題の解決に繋げることを掲げている。2018年の改定版では、従来の医療・介護だけでなく、予防、健康維持など幅広くヘルスケアにかかわるサービスなど「富士山型アプローチ」を提唱。一方の中国政府も、2016年に「健康中国2030」を発表し、医療だけでなく、生活スタイルなどを含むヘルスケア領域先般の産業育成、国民の健康意識の向上、健康的なライフサイクル普及を目指している。(文・玄番登史江)
「人民網日本語版」2019年11月8日