円明園の馬首銅像、「身体検査」結果が明らかに

人民網日本語版 2019年11月18日15:12

国家文物局は13日、馬首銅像の所蔵先を北京市円明園管理処とした。馬首銅像は円明園に戻った初の獣首銅像となった。国家文物局が15日に明かしたところによると、初歩的な研究と分析により、円明園十二生肖獣首の製作技術の研究は掘り下げて行う価値があり、中国が誇る伝統的ロストワックス法鋳造技術の復元にとって貴重な実物資料であることが確認された。また研究員は馬首銅像の内壁から水垢のような白い残留物を見つけ、噴水としての機能との関連性があると推測した。南方日報が伝えた。

国家文物局の計画に基づき、北京大学考古文博学院は携帯型蛍光X線分析装置、X線撮影、可塑材料複製顕微鏡写真、カメラ近距離撮影・観察などの方法により、馬首銅像の分析と検査測定を行った。馬首の材質、鋳造技術、用途などの情報を把握しようとした。

研究員によると、この馬首の材質は純度98%以上の銅だった。鋳造技術は伝統的なロストワックス法で、この製法で作られた逸品と言える。馬首の全体が一度の鋳造で作られており、段階別の鋳造や溶接は行われていない。たてがみと顔の部分の体毛がはっきりと確認できる。また頭頂部のたてがみは層別に型が作られており、ワックスにより馬首とつなげ、一度の鋳造で出来ている。全体的な技術水準が非常に高く、格式が高いことが分かる。研究員によると、上述した内容は初歩的な推測にすぎないという。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年11月18日

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