香港地区の住民一人当たりの損害額は?
香港観光促進会の崔定邦・総幹事によると、ほとんどの旅行会社の業務が7月から落ち込み、8月には中国大陸部からのツアー団体数が激減して、4割以上減となった。2ヶ月以上利益がないという旅行会社も多い。ここ5ヶ月の間、新しい業務が全くないという旅行業界関係者もかなり多く、多くの旅行会社は仕方なく従業員に「無給休暇」を通告している。
「無休休暇」ということは收入がなくなるということだ。業界関係者の背後にはその家族がおり、そうした人々も被害者となってしまう。業界関係者の家族みんなが経済的苦境に追い込まれているのだ。2ヶ月間収入がなく、その状態が3ヶ月、4ヶ月と続くとすると、どれほどの問題となるかは想像に難しくない。
破壊行為のしりぬぐいをするのは結局市民
香港地区の秩序を乱すために、暴徒は、立法会総合ビルに突入したり、政府の建物を包囲したり、街中や地下鉄駅出入口で放火したり、道路をふさいだり、政府の建物、信号など公共施設を破壊するなど、あの手この手を尽くしている。しかし、暴徒があらゆる極端な手段を使った破壊行為のしりぬぐいをするのも結局は市民だ。
香港保安局の李家超局長がこのほど発表したデモ活動により破壊された公共施設の状況によると、10月29日の時点で、地下鉄93駅のうち85駅、ライトレール68駅のうち60駅で暴徒による破壊行為があった。例えば、自動改札機が約1600回、券売機、オクトパスカード関連設備、チェックマシン、カスタマーサービスセンターの設備などが960回、ライトレールのプラットフォームのオクトパスカード設備が915回、監視カメラが約1100回、エスカレーターが75回、エレベーター約50回、駅の出入口のガラスの壁が約1060回、駅の出入口のシャッターが130回、それぞれ破壊行為に遭った。
また、今年6‐10月末の間に、街中の信号460機が約850回破壊、妨害され、街路灯40機が破壊され、ガードレール45.6キロメートル分が破壊され、歩道のレンガ2900平方メートル分がはぎとられた。食物環境衛生署が管理するゴミ箱670個も破壊された。