中国が初めて独自建造した極地科学観測砕氷船「雪竜2」号が26日、艦首・艦尾砕氷試験を行った。新華網が伝えた。
砕氷試験は中山基地付近のプリッツ湾で行われた。北京時間午後4時52分から約3時間半にわたり続けられた。砕氷試験はこの新型砕氷船が設計上の指標に達しているかを検証し、操縦士が砕氷時の各種操作の特性を把握するために行われた。
設計上の指標によると、「雪竜2」号は厚さ0.2メートルの雪が積もった厚さ1.5メートルの氷の中で、2−3ノット(1ノットは約時速1.852キロ)の速度で連続的に砕氷航行できる。
試験者が集めた試料によると、氷の厚さは約1.4メートル、雪の厚さは0.3−0.4メートルで、氷の強度は700KPa以上。
「雪竜2」号はその3日前、中山基地付近の航路の砕氷を終えており、「雪竜」号が荷降ろしを行えるよう、約14海里(約26キロ)の氷上航路を切り開いた。
「雪竜2」号は10月15日に深セン市から南極初航行を開始し、「雪竜」号と共に南極観測を展開した。「雪竜2」号は中山基地での作業終了後、南極海の海域の総合科学観測に向かう。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年11月29日