汽笛の音が響き渡る中、極地科学観測砕氷船「雪竜2号」は5月31日、建造計画に基づき船舶航行試験を開始した。科技日報が伝えた。
船舶航行試験は試験航行とも呼ばれる、船舶建造における最も重要な節目だ。雪竜2号の今回の試験航行は15日を予定しており、主な航行範囲は東中国海海域。うち雪竜2号プロジェクトチームは「極地科学観測砕氷船航行試験大綱」に基づき、全船の46システム、約200台の設備の全面的な機能性試験を実施する。電力推進システム、動力測位システム、振動騒音、水中放射音、スマートシステムなどの8項目は、極地科学観測砕氷船の一般的な船舶と異なる中核的項目であり、今回の試験航行で専門的な試験・審査が行われる。
雪竜2号の試験航行は江南造船(集団)有限責任公司が企画し、自然資源部(省)中国極地研究センター、中国船級社、英ロイド船級協会、中国船舶工業(集団)公司第708研究所、上海双希海事発展有限公司などの機関の236人が乗船し、試験を行う。
航行試験終了後、雪竜2号は繋柱引張強度特別試験を実施し、全面的な試験終了に向けた作業を展開する。最終的な引き渡しに向け十分に準備を整える。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年6月4日