122日に及ぶ3万5000キロ近くの航行を経て、自然資源部(省)中国地質調査局広州海洋地質調査局の「海洋6号」船が、中国地質調査局深海地質第8航行段階及び中国大洋第55航行段階における科学観測任務を終えた。科学観測の成果を満載し、23日に広州に帰港した。科技日報が伝えた。
海洋6号は5月30日に広州を出港し、西太平洋と中国のコバルトリッチクラスト団塊契約エリアでマルチビーム地形測量、浅層断面測量、海洋重力測量、ROV「海馬」号調査、深海浅部掘削・試料採取、深海動画撮影、コバルトリッチクラスト現場音声厚さ測定、重力ピストン沈積物柱状試料採取などのさまざまな手段で調査活動を行った。
今回の科学観測において、科学観測隊員58人が力を合わせて協力し、北西太平洋重点調査エリア総合地質地球物理調査を実施した。マルチビーム水深地形フルカバーを実現し、希土類が豊富な沈積物の地球物理情報及び地質試料を取得した。深海地球システム科学研究及び新資源評価の基礎を固めると同時に、中国のコバルトリッチクラスト契約エリア資源調査の年間活動を継続した。
今回の深海観測には多くの重要な進展があった。まず画像処理技術を用い、水中動画・画像の細分スマート連結を実現し、コバルトリッチクラスト小スケール分布法則と特徴の研究に基礎データを提供した。コバルトリッチクラスト現場音声厚さ測定システムの探査・測定性能を改善し、ROVや移動ドリルなど多くのプラットフォームの応用に成功することで、コバルトリッチクラスト団塊の精密探査に力強い調査手段を提供した。コバルトリッチクラスト団塊深海浅部掘削の安定性と作業効率を高めた。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年10月24日