人民網日本語版>>カルチャー

世界中のネットユーザーを「中国のファン」にしている話題の動画とは?

人民網日本語版 2019年12月13日09:08

中国のネット有名人は、どれほど「有名」なのだろう?最近、四川省のビデオブロガーの李子■さん(■はさんずいに七、その下に木)が海外でも人気を集めていることが話題となっている。海外の動画共有サイトにおける李さんのフォロワーは数百万人に達しており、その動画のクリック回数は、数百万回、ひいては数千万回に達している。人民日報が報じた。

李さんの動画に寄せられているコメントを見ると、彼女のファンは世界中にいることが分かる。例えば、7ヶ月前に李さんが投稿した動画は中国語のタイトルで、英語字幕もつけられていないにもかかわらず、中国語が分からないはずのイランや米国、ロシア、フィリピン、ブラジルなどのファンから賞賛するコメントが寄せられており、「翻訳して」と求めるコメントも見られた。

李さんの動画に寄せられているコメントには、批判や懐疑的な声、悪評などはほとんどなく、心から応援するメッセージばかりだ。

例えば、あるファンは、「彼女のおばあさんが長生きして、ずっとずっとこの童話のような世界で生き続けてくれますように」との声を寄せている。

李さんがこれほど人気になっているのはなぜなのだろうか?彼女の動画を見てみると、モモの花が咲く3月には、モモの花の酒を造り、ビワが旬の季節を迎える5月には、ビワの菓子を作り、その他、手すき紙づくりをしたり、カイコを飼育して真綿づくりをしたり、各種家庭料理を作ったりと、中国の農村ののんびりしてゆったりとした雰囲気を感じることのできる内容ばかりだ。田舎のスローライフを紹介するそれらの動画を見ていると、親しみを感じさせるだけでなく、昔ながらの懐かしささえ感じることができるものの、発信する方法はとても現代的だ。

登場する物品やグルメ、そして各シーンからは、楽あれば苦ありという生活感がにじみ出ているものの、そこからは、勤勉さや勇敢さ、友愛、自然を愛する思いなどもひしひしと伝わってくる。それらは、生活における詩のようであり、人の心をくすぐり、素晴らしい生活にあこがれる人々の思いを代弁しているかのようだ。そのため、肌の色も違えば、話す言語も違う人々が、李さんが描く中国の物語を見て、共感を抱いているのだ。人の心にダイレクトに訴えることのできる力というのは永遠の架け橋だと言えよう。

李さんは取材に対して、「8ヶ月かけて作成した動画もある。スキルを学びながら製作したものもある。例えば、『活版印刷』の動画を撮影するために、半年間にわたって勉強し、その動画を作成した」と話す。

そのため、彼女の動画からはリアルさが伝わってくる。農作業をしている姿を見ても、それは演技ではないことが一目で分かる。彼女の手は遠くから見ると美しい手をしているようにみえるが、近くで見るとガサガサしている。

李さんが高速鉄道に乗って、長白山に行き蜂蜜を取る動画には、多くの外国人が「これが中国の高速鉄道。すごい」とコメントを寄せている。李さんの動画を見て、多くの外国人が中国の生活にあこがれるようになっている。

李さんの文房四宝の動画には、外国人から、「彼女は、忘れられていた中国の文化、芸術、知恵を、世界に再び発信してくれている」、「彼女のおかげで、私たちは中国のことをちゃんと理解していないことが分かった」などのコメントを寄せている。

中国には、いろんな角度、側面から、世界に、奥深い独特な伝統文化を誇りながらも、現代化も積極的に進めており、多様で、多彩な中国を世界にPRする李さんのような存在がもっと必要だ。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年12月13日

関連記事

おすすめ写真

コメント

ランキング