中国の「玉兎2号」が月面ローバーの運行最長記録を更新

人民網日本語版 2019年12月13日15:11

資料画像:「嫦娥4号」に搭載されているカメラが撮影した、月の裏に人類史上初めて「足跡」を残す「玉兎2号」(画像提供は中国国家航天局)

中国国家航天局月探査・宇宙プロジェクトセンターは12日、月面ローバー「玉兎2号」の月面での運行時間が世界最長となったことを明らかにした。月面ローバーの月面での探査最長記録はこれまで、旧ソ連の「ルノホート1号」が49年間にわたり保持していた。中国新聞網が伝えた。

「ルノホート1号」は、史上初めて月に送られた月面ローバーで、1970年11月17日に、月面に軟着陸し、10ヶ月半後の1971年10月4日に活動を終了した。「ルノホート1号」は、累計で321日間にわたる活動で、約8万平方メートルの月面を探査し、2万枚を越える画像を地球に送信した。

「玉兎2号」を搭載した月探査機「嫦娥4号」が今年1月3日に、人類史上初めて月の裏側に着陸。その後、「玉兎2号」はレール状の器具を使ってゆっくりと月面に降ろされ、同日午後10時22分に、「玉兎2号」から分離して、月面に着地した。今月3日午後9時42分に、「玉兎2号」は12回目の月の夜を迎え、「休眠」モードに切り替えられた。現時点で、「玉兎2号」の走行距離は累計345.059メートルに達している。

「玉兎2号」が月の裏側で新記録を打ち立てているほか、月の表側の月探査機「嫦娥3号」も今月7日に「休眠モード」から「作業モード」に切り替えられ、75回目の「月の昼」の作業に突入。月探査機の月面での「生存記録」を更新した。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年12月13日

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