広東省清遠市で2例目となる新型コロナウイルス肺炎患者が2日全快し、清遠市人民病院から退院した。患者は退院前に、重症患者の治療や科学研究に用いる血漿を提供する念書に署名した。科技日報が伝えた。
退院患者は19歳の男性で、発症前に武漢市で研修に参加し清遠に戻っていた。1月23日午後に清遠市人民病院の発熱外来で受診した。臨床症状や疫学調査に基づき、24日に省疾病予防管理センターの検査及び専門家チームの評価を経て、新型コロナウイルス肺炎が確認された。
清遠市人民病院の医療チームによる懸命な救助・治療により、患者の体温が平熱に戻り、せきなどの症状が消え、肺の病巣が入院時より明らかに改善した。
患者の全快を確認するため、清遠市疾病管理センターは1月30日と2月1日に患者のウイルス核酸検出を行い、2回の結果はいずれも陰性。これは国家衛生健康委員会弁公庁が通達した「新型コロナウイルス感染による肺炎の診療案」の感染確認者の隔離解除と退院基準に合致する。
「私は入院中にネットで、ワクチンと特効薬が存在しない前提で、回復患者の血漿に含まれる大量の抗体が、新型コロナウイルス肺炎の臨床特異性治療に有効的な方法だと知った」。医療従事者の無私な貢献と感染症対策の必要性を痛感した退院患者は、他人の緊急救助や科学研究に用いられるように、いつでも自らの意思で血漿を提供できる念書に署名した。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年2月4日