中国、各界が協力し心を一つに新型コロナウイルスに打ち勝つ

新型コロナウイルスの感染状況を受けて中国では現在、各級の財政当局が感染状況の予防・抑制に対する投入を引き続き強化し、多くの地域が生産や経営が困難になっている企業をサポートする政策を打ち出し、多くの医薬品企業がフル稼働で生産を行い、社会各界が義援金や物資の寄付を行うなど、数多くの人が行動を起こしている。社会全体が心を一つにして協力し合い、共に難関に挑み、新型コロナウイルスとの闘いに勝利するための支援を行っている。

今月3日午前0時までに、中国各級の財政当局は、新型コロナウイルス感染状況の予防・抑制に対する補助資金として合わせて470億元（1元は約15.6円）を計上した。主に、患者の治療や医療スタッフ、防疫従事者への報酬、医療機関の感染予防・抑制作業に必要な専用設備、スピーディーな診断試薬などの支出に用いられ、感染予防・抑制作業を全力でサポートする。

財政面での全力のサポートだけでなく、税関や民用航空なども新型コロナウイルスとの闘いを全力でバックアップしている。

税関の統計によると、1月24日から2月2日までの間に、中国全土の税関を通過した感染予防・抑制関連の物資は、合わせて9万4000ロット、2億4000万点にのぼり、金額にして8億1000万元相当に達している。そのうちマスクは2億2000万枚、防護服252万9000着、医療用ゴーグル27万9000個など防護用品が74.9％を占め、合わせて2億3000万点、金額にして6億1000万相当となっている。新型コロナウイルスとの闘いの最前線にある湖北省の武漢天河国際空港の税関を通過した感染予防・抑制関連の物資は、2月1日までに、22ロット、777万点となっている。中国全土の税関は、専用の受け入れ窓口や特別ルートを設置し、緊急事態時の特別対応原則に基づいて、感染予防・抑制関連の物資が速やかに通関できるようにサービスを提供している。

民用航空を見ると、今月2日までに、航空機4330便がマスク、防護服、消毒液などの感染予防・抑制物資60万4563点、合わせて4671.54トン分を輸送した。うち、湖北省には138便が、物資19万2475点、合わせて1213.62トンを輸送した。また、民用航空局も各航空会社と積極的に連携し、チャーター便などを手配して、医療スタッフ合わせて7558人、海外滞留旅客399人を輸送した。

感染状況の影響を受けて、一部の企業は一時的に生産や経営が困難な状況に陥っている。そのため、中国各省・市は関連の対策措置を続々と講じ、それら企業や、感染予防・抑制物資を生産している関連企業が健全に発展できるようサポートしている。北京市政府は3日に関連の対策を打ち出し、感染予防・抑制物資の確保や原材料の供給、物流運輸などをめぐる問題を企業が解決できるようサポートするほか、監督指導を強化し、企業が感染予防・抑制の基準をクリアしていることを前提に、正常に生産が行えるようサポートしている。

山東省濱州市は、中小企業の発展をサポートする十二条政策を制定し、市の財政も資金3000万元を調達したほか、中小企業が現状に対応できるようサポートする金融基金を設立し、短期的に資金のやりくりが困難な企業が期日通りにローン返済を行って、引き続き融資を受けることができるよう、ブリッジローンを提供する。

河北省は省全域で、142の重点物流パークや企業と連携して、日常生活用品を確保する取り組みを展開しており、各物流パークや企業は現在、積極的に物資の調達や輸送を手配し、市場への供給を全力で確保している。

社会各界も義援金や物資の寄付を熱心に行っている。今月3日午前7時までに、青海省赤十字会が社会から受け取った寄付金は3508万元、寄付された物資は250万元相当に達した。同日、柳鋼集団は、3000万元を寄付して、広西壮チワン族自治区の柳州市と防城港市、玉林市の新型コロナウイルスとの闘いを支援することを決定した。

中国各地の医薬企業も協力し、迅速な対応を進めている。

現在までに北京経済技術開発区のバイオ医薬関連企業約40社が、新型コロナウイルスとの闘いをバックアップしている。うち、約20社が研究開発した製品は、感染予防・抑制と治療に直接用いられている。

河北省石家荘市の抗ウイルス薬品生産企業である石薬と四薬、以嶺薬業、神威薬業の各社は、フル稼働で生産を行っており、1日当たりの生産量は通常の2—3倍に達している。今月2日までに市全域の医療衛生物資生産企業15社が、サージカルマスク3万6600枚、一般的な防護マスク440万枚、防護服9万5000着を生産した。それら医療物資は中国全土の感染予防・抑制作業を強力にバックアップしている。（編集KN）

「人民網日本語版」2020年2月6日