在福岡中国総領事館に物資を届けた熊本県日中友好協会。
湖北省武漢市などで新型コロナウイルスによる肺炎の感染が拡大しているのを受け、在福岡中国総領事館の管轄区域に住む華僑・華人が、一致団結し、祖国のコロナウイルスとの闘いを支援しようと、積極的に物資を寄付している。人民網が報じた。
華僑・華人団体や中国系企業が寄付した大量の物資を無料で保管する株式会社ASの倉庫。
新型コロナウイルス感染拡大を受け、多くの華僑・華人が、在福岡中国総領事館のサポートの下、新型コロナウイルスとの闘いを支援しようと、続々と義援金や物資を寄付している。また、華人華僑団体や中国系企業も、直ちに義援金を募ったほか、物流ルートを確保。不完全な統計ながら、同領事館によると、現時点で、華僑・華人団体や中国系企業には、マスク28万枚、医療用防護服1144着、消毒液・消毒用ティッシュ3万本(箱)など、合わせて約700万円分相当の物資が集まっている。
「中国がんばれ!武漢がんばれ!」と応援する物資を受け取った中国東方航空公司の日本人社員。
今回寄付された物資は、株式会社ASが無料で倉庫に保管し、通関手続きを行い、東方航空がほとんどの物資を無料で輸送し、できるだけ早く感染拡大が深刻な地域に届くよう、積極的に協力した。また、各華僑・華人団体は新型コロナウイルスとの闘いのために、これからも義援金や物資を募って支援すると、続々と表明している。
「中国、武漢加油」と医療スタッフや武漢の人々を励ますメッセージが貼られた物資が入った段ボール。
その他、日本九州華僑華人青年会は、物資輸送費のための寄付専用口座を開設。九州の中国系企業のほか、工商銀行東京支店、在日中国企業協会なども積極的に寄付をおこない、救援物資ができるだけ早く感染拡大が深刻な地域に届くよう、支援している。
義援金や物資を寄付して支援するほか、各華人華僑団体はSNSなどを活用して、在日本大使館が推奨する新型コロナウイルス感染の予防、潜在リスクの洗い出しなどに関する対策を幅広く宣伝し、華僑・華人に予防を強化し、心を合わせて協力し、共にコロナウイルスと闘うよう呼び掛けている。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年2月4日