無症状感染者の伝染力は? 中国国家衛生健康委員会が最新情報発表

人民網日本語版 2020年02月07日09:59

中国国務院聯防聯控メカニズムは5日、記者会見を開き、医療物資の生産、管理・調整、輸入などに関する最新の進展を紹介したほか、新型コロナウイルス感染による肺炎の診療案(試行第五版)の解説を行った。

1.新版診療案に「軽症患者」が加えられた意義とは?

中国国家医療専門家グループのメンバーである李興旺氏によると、検査能力の向上に伴い、新型コロナウイルス感染による肺炎患者には、肺炎の症状が見られる場合もあれば、症状が軽い患者もいることが分かっている。軽症の患者は、それほど高熱は発せず、軽度のだるさや軽度の咳などにとどまる。ただ、症状は軽くても、依然として他の人への伝染力を有している。

李興旺氏は、現状、無症状感染者の病状は軽く、その伝染力も弱い。診断の種類に「無症状感染者」を加えたのは、この種の患者を隔離治療の範囲に組み入れることで、伝染源をよりしっかりとコントロールし、この疾病の基本的な特徴をより詳細に描写するためだとした。

2.武漢での退院基準は、中国全土の他の地域の基準よりも高くなっているが、湖北省や武漢市の退院基準を中国全土の基準にする必要はあるか?つまり10日間から12日間の再観察期間を設ける必要はないということか?

中国国家衛生健康委員会・医政医管局監察専員の郭燕紅氏によると、退院基準は、中国全土各地の医療機関で統一されている。第五版診療案の退院基準の中では、正常な体温が3日間継続している点や、呼吸器の症状が目に見えて回復している点などに注目している。

その他、画像診断により胸部の炎症の目立った回復と呼吸器のウイルスの核酸検査が2回連続で陰性であるという基準は、中国全土で適用されており、湖北省だけ高い基準になっているようなことはない。

3.ここ数日、重症患者数が大幅に増加しているが、これらの患者は軽症から重症に悪化したのか?

李氏によると、現時点までの患者の症状の進行状態を総括すると、1週目は症状が比較的軽く、その後悪化する傾向にある。症状悪化は、特に9日目から12日目が多く、その後、急速に進行する過程がある。

4.マスク不足の問題をどのように解決するのか?

中国国家発展改革委員会社会発展司の■福慶副司長(■は赤へんにおおざと)によると、同委員会は国務院聯防聯控メカニズムの指示に基づいて、現在、マスク不足の問題解決に積極的に取り組み、主に以下の2点に取り組んでいる。

まず、供給の面では、作業員の職場復帰を急ピッチで進め、生産能力を高めて供給を強化している。各地が現在、昼夜問わずにフル稼働で増産しており、生産能力が拡大して、既に重要な進展を得ている。2月3日、中国全土の重点省22省のマスクの生産量は1日当たり1480万枚に達しており、前日比で3.1%増となった。

次に使用の面では、科学的、合理的に必要に応じて機能に基づいて使用し、過度な使用を避けるよう呼びかけている。医療用のN95マスクは、治療の第一線で働く医療スタッフが使えるよう確保しなければならない。一般的な予防のために、貴重な医療資源を使ってしまい、医療スタッフが使えるものが十分にないという状態にならないよう注意しなければならない。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年2月7日

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