ロボット配送、顔認証で受け取り…デジタル化が宅配をよりスピーディに

人民網日本語版 2020年02月18日11:22

宅配便を満載した自動運転車が走行していた。この車は走行している間、周辺環境を感知し、歩行者や車両などの各種動的・静的障害物を回避し、拠点からスマートロッカーへの宅配中継輸送を完了した。人民日報海外版が伝えた。

変化は宅配・配送の各段階で生じている。

蘇寧の無人倉庫内で、自動誘導輸送車ロボットは800キロの荷物を積みながら自由自在に走行できる。商品の仕分けは人が棚の周りを走り回るのではなく、ロボットが棚を担いで駆け寄るのを待つようになっている。京東の無人配送ステーションでは、ドローンが荷物を自動的に下ろす。荷物は内部で自動的に仕分けする。入庫、包装、仕分け、積み込みのすべてがロボットによって行われる。菜鳥速達スマートロッカー、蜂巢スマート宅配ロッカーなどは顔認証機能を導入している。顔認証技術により、消費者は宅配ロッカーで顔認証を行うだけで荷物を受け取り、荷物を送ることができる。玄関先に設置される小包受取の「神器」である「菜鳥小盒」にはカメラが搭載されており、さらに携帯電話を使ったワンタップのオープン、遠隔操作、容量の自由な拡大・縮小をサポートする。

「デジタル化再加速」をテーマとする2019年世界スマート物流サミットがこのほど、浙江省杭州市で開催された。宅配業界における最新の画期的な技術がお披露目され、人々を驚嘆させた。菜鳥AI(人工知能)空間は「人が荷物を探す」という従来のスタイルを変えた。顔認証後、荷物が自動的に目の前に送り届けられ、より人にやさしく便利になっている。菜鳥スマート倉庫は倉庫保管、調整、輸送という全プロセスの自動化操作を実現。パワーボール仕分けラインは宅配便仕分けの新技術を示している。敷地面積が狭く、効率がより高い。「パワードスーツ」は生体工学などの技術により、宅配員の重い荷物の運搬をアシストする。

宅配業の発展と成長に伴い、人々のサービス品質への要求もますます上がっている。サービス業としての宅配業のデジタル化の道は、利用者の絶え間ない体験改善を目標とすべきだ。消費者にとっては、画期的な技術であるか否かは重要ではない。便利、スピーディ、安全、効率的なサービスを得られるかどうかこそ、宅配業者の生存を左右する鍵になる。

テクノロジーによりコストを削減し効果を拡大すると同時に、宅配業者は情報安全やプライバシー保護におけるテクノロジーの役割をますます重視するようになっている。複数の宅配業者は差出人・受取人の氏名や電話番号の一部といった個人情報を隠す「プライバシー保護伝票」を提供している。発送もしくは受取の際に、宅配員はスキャンをすることで、完全な配送情報を取得することができる。順豊速運はデータ安全責任者を置き、基礎情報安全やビッグデータ安全、ブロックチェーンなどの技術を利用し、データの安全運営を着実に保障している。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年2月18日

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