就職活動が非接触型オンライン化 「パジャマで面接」も

人民網日本語版 2020年03月05日16:42

新型コロナウイルスによる肺炎の影響で、今年は企業が春節(旧正月、今年は1月25日)連休明けの仕事再開を遅らせ、大学も授業再開を遅らせている。春の就職シーズンが感染に重なり、新卒生の就職活動に支障は出ていないだろうか。中国新聞網が伝えた。

「非接触型就職活動」が主流に

春節が終わり、大学院や公務員の試験に落ちた人、その前の秋の就職シーズンでうまくいかなかった人、内定はもらったが満足できない人、留学から帰ってきたばかりの人はみな、春の就職シーズンの就活に励むことになる。

面接を受けるため、パジャマを着たままスーツケースの中の化粧ポーチを開け、春節以来初めて化粧をしたという人がいる。面接の30分前になっても布団の中で携帯電話をいじっているという人もいる。面接官と直接顔を合わせないのをいいことに、上半身はリクルートスーツで決めているが下半身はパジャマのズボンという人もいる。

このような現象が起きたのはなぜか。今年は例年と異なり、オンラインでの「非接触型面接」が主流になり、企業が相次いでオンライン筆記試験やオンライン面接を実施したからだ。

たとえば、騰訊(テンセント)、阿里巴巴(アリババ)、網易、華為(ファーウェイ)、蘇寧、百度(バイドゥ)などの大手企業が春の採用活動をオンラインに切り替えた。中国移動や中国建設といった多くの中央企業(中央政府直属の国有企業)も新卒生に向けてオンライン求人を行い、遠隔でのオンライン面接に対応している。

21日に河南省人材交流センターが発信した内容によると、調査研究の対象となった雇用機関334ヶ所のうち、93.1%が「インターネットで春の採用活動を展開する」と答え、48.9%が「求人広告、オンライン説明会、動画マッチング会などの方法で春の採用活動を展開する」と答えた。

複数の就職支援プラットフォームがまとめた報告でも、企業のオンライン面接の採用率の高さがわかる。智聯招聘の調査研究報告書によると、「55%の企業がプラットフォームに動画面接サービスを提供してもらいたいと希望している」という。58同城の調査研究報告書も、「70%の企業の採用担当者が動画面接に積極的な態度を示している」と伝えた。

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