国務院共同感染対策メカニズムは6日午後3時、科学技術研究開発の最新の進捗状況に関する発表会を開いた。科学技術部(省)社会発展科学技術司の呉遠彬司長によると、中国の科学技術界は感染症の発生後、1カ月余りの努力を経て科学研究活動で積極的な成果を上げた。新型コロナウイルスによる肺炎の診断・治療・予防可能の体制がほぼ形成された。人民網が伝えた。
呉氏によると、科学技術部は感染症の発生後、衛生健康委員会、薬品監督管理局などの13当局と共に国務院共同感染対策メカニズム科学技術研究開発チームを結成した。トレース・診断・予防・治療が可能ということをめぐり5大取組方向に焦点を絞り、薬品、ワクチン、検査、トレース、中国医薬などの9の活動専門チームを作った。前後して42件の国家緊急プロジェクトを配置し、全国の優位に立つ科学技術力を集め感染対策科学技術の研究開発を展開した。現在すでに積極的な成果を上げている。
診断可能について、すでに14種の検査製品が臨床応用が認可されている。全体的な検査水準が明らかに上がり、国内の診断・検査の需要を満たせる。抗体と核酸の2種の試薬が相互補完し、検出率をさらに高めている。
治療可能について、科学技術研究開発の一部の薬品や治療技術が、疾病治療で広く活用されている。リン酸クロロキン、トシリズマブ、中国医薬の関連方剤や注射液など一連の推薦薬品及び完治者の血漿・血液浄化治療といった治療方法も診療プランに収められている。現在は積極的に肝細胞や単一クローン抗体などの先進技術の重症者の治療・研究における活用を推進している。臨床の実践により類別・層別の治療プランを策定し、最適化を続けている。これには軽症・中度患者の重症化を防ぐ治療プラン、重度・重篤患者の治療プランが含まれる。
予防可能については、複数種類の感染ルートの動物実験を展開し、的を絞った感染対策に科学的な根拠を提供している。ワクチンは5つのテクノロジー・ロードマップに基づき同時進行が加速されている。人工知能(AI)とビッグデータ技術も感染対策の中で広く活用されている。
呉氏は、「全国の感染状況は現在持続的に好転しているが、依然として感染対策の重要な時期に当たり、科学研究の重要な段階でもある。最大限の努力により多くの患者の命を救うことが当面の急務で、最重点事項だ。科学研究により治癒率を上げ、死亡率を下げることを重点とし、湖北省武漢市の感染対策最前線の需要を重心とし、科学技術資源や科学成果、科学技術者を武漢に集め、武漢で勝利を決める。同時に引き続きウイルス感染源や感染メカニズムの研究、病理学など基礎医学の研究を強化し、感染対策や臨床実践に力強い科学技術サポートを提供する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年3月9日