中国は現在、5種類のテクノロジー・ロードマップを基に、新型コロナウイルスワクチンの緊急開発を進めている。研究開発が順調に進み、既に中国国家薬品監督管理局に臨床試験の申請資料を提出している研究機関もある。それら機関は臨床試験案の論証やボランティア募集などの関連業務も展開している。同局が関連法律・法規に基づいて審査をした後に、臨床試験が始まることになっている。中国工程院の王軍志院士はこのほど、国務院共同対策メカニズムが開いた記者会見で、「中国の新型コロナウイルスワクチンの研究開発の進展は現在、世界でもトップクラスとなっており、他の国に後れを取っていることはないだろう」との見方を示した。人民日報海外版が伝えた。
また中国教育部(省)科技司の雷朝滋司長によると、中国で必要な分を確保した上で、中国はウイルス検査キットを既に海外へ輸出している。大まかな統計では、清華大学、四川大学、廈門(アモイ)大学、電子科技大学、重慶医科大学などの大学が研究開発した新型コロナウイルスの検査キットが欧州連合(EU)の基準に適合する製品であることを示す「CEマーク」の認証を受け、同市場での販売条件を満たした。雷司長は、「中国は多くのキットを寄贈しているほか、イタリア、英国、オランダなど10ヶ国以上への輸出も開始した」と明らかにした。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年3月18日