女性の感情にウェイト置いた社会的価値ある作品
一方、原作や韓国版のことはあまり知らない視聴者にとっては、「不完美的她」が原版にどれほど忠実であるかなどは重要ではないかもしれない。同作品は、中国ドラマではほとんど取り上げられることのない児童虐待がテーマになっており、女性の視点から血のつながりのない「母の愛」という話題に切り込んでいるため、革新的で、クリエイターの決意もそこにはっきりと表れている。
同作品のプロデューサーで、光芒影業の創始者である高銘謙・総経理は、「作品全体で『感情』が非常に大きなウェイトを占めており、これまでの女性をテーマにしたドラマとは少し異なっている。同作品は、女性主義をテーマにしたドラマとも言える。『私は女性で、相手は男性』という視点に立って問題に迫るのではなく、感情的な視点、男女平等の視点に立って考えさせられる内容となっている。登場する女性数人には、自立しており勇気があるという共通点がある。そのような特質は、揺れ動く感情を抑える点で、重要な役割を果たしている」と説明する。同作品は、現代社会において女性が直面している不公平な状況や家庭において直面している問題などにスポットを当てており、最近では貴重な現実主義の作品として、社会的価値が高い作品と言えるだろう。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年4月2日