「山川異域、風月同天(別の場所に暮らしていても、自然の風物はつながっている)」や「豈曰無衣、與子同裳(服がないならば、同じ服をともに着よう)」。約1ヶ月ほど前、こうした漢詩が添えられた支援物資が日本から中国に送られ、多くの中国人が感動を覚えた。そして今、中国は新型コロナウイルス感染拡大防止・抑制対策を実施しながら、世界に援助の手を差し伸べるようになっている。そしてそれら支援物資に添えられているのは、短くても、心のこもった応援メッセージで、それらのメッセージは文化の趣や温かさに満ちている。
3月18日、中国がフランスに寄贈した医療援助物資がパリのシャルル・ド・ゴール空港に到着した。その段ボール箱には中国の篆刻芸術家の駱■■さん(■はくさかんむりに凡)が、今回のためにデザインした赤い印章の紙が貼られていた。そして印章の中央には「千里同好、堅于金石(遠く離れていても心は一つ、友情は金石の如く固い)」というメッセージがデザインされていた。