中国、マスクや中国医薬などウイルス対策物資で海外支援

人民網日本語版 2020年03月18日10:55

海外で新型コロナウイルスによる肺炎の流行が深刻化する中、ウイルス対策の物資へのニーズがどんどん大きくなっている。中国国内の感染状況が抑制され好転するのにともない、ウイルス対策物資を生産する中国の多くのメーカーが海外への輸出の準備を進めている。統計によると、三■(品の口が金)医療や楽普医療など多くの上場企業が公告を出し、傘下企業の製品が欧州連合(EU)の輸出許可を取得したことを明らかにした。「証券日報」が伝えた。

検査キットメーカーは取材に対し、「当社がEUの輸出許可を取得したのは輸出のためだ。しかし現在の受注状況などを明らかにすることはできない」と述べた。

注目されるのは、防護物資以外に医薬品にも輸出ニーズがあり、板藍根や金銀花など中国医薬の輸出も投資家の関心を呼んでいることだ。

3月15日夜、三■医療は公告を出し、同社の使い捨て医療用マスクが同社の在欧州EU代表機関であるLuxus Lebenswelt GmbHによってEUでの医療機器登録を終えたことを明らかにした。同製品はEUのCEマーキングでの適合宣言をクリアしており、EU市場に参入できる条件をすでに備えている。

マスクなどの防護物資だけではない。感染症対策では、ウイルスを正確かつスピーディに検査することが、感染の拡大を防ぐ重要な手段の1つになる。

3月12日には、楽普医療が公告を発表し、同社の全額出資子会社の楽普(北京)医療機器股フン有限公司(フンはにんべんに分)が独自に開発した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の抗体検査キット(金コロイド免疫クロマトグラフィー法<GICA>)がEUのCEマークを取得し、EU市場への参入資格を得たことを明らかにした。

筆者の統計によると、楽普医療だけでなく、三諾生物や広州万孚生物など複数のメーカーも、それぞれの新型コロナウイルス検査製品がEUへの参入資格を取得したことを明らかにした。

海外での感染症の拡大にともない、複数の上場企業が海外に製品を出荷したとしている。

東華能源は双方向プラットフォームで、「海外で感染症が徐々に拡大していることを受けて、当社は中国国内での医療用マスクなど医療用防護用品の生産を保障することを前提として、2020年2月からインドやベトナムなどへマスクや医療用防護服などの生産に必要な医療用不織布の原料を累計3千トン以上輸出した。市場の状況を踏まえ、生産計画と輸出計画を合理的に立てていく」とした。

また中国医薬が新型肺炎対策で果たす役割に注目が集まっている。関連メディアの報道によれば、板藍根や金銀花のお湯に溶いて飲む顆粒などが米国でよく売れているという。この背景の中、一部の投資家は上場企業に板藍根と金銀花を含む中国医薬の輸出状況を問い合わせている。華潤三九は投資家との双方向プラットフォームで、同社の事業全体に占める海外事業の割合は極めて小さく、板藍根の輸出は少量であることを明かした(最近は輸出の一部を寄贈分に当てたという)。また同社は中国国内で感染状況が効果的に抑制されるようになり、海外各国の感染状況が日に日に深刻化するのを受けて、中国医薬を配合した顆粒などの商品を開発し、海外市場を開拓しているところだという。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年3月18日

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