10家族の10のエピソードを通して世界を感動の渦に
6月26日夜、「お久しぶりです、武漢」は微博やBilibili(ビリビリ)などのプラットホームで配信が始まった。配信スタート前、竹内監督と制作チームは、「今は1分ほどのショート動画を好む人が多いのに、この約1時間の作品を見てくれる人はいるのだろうか」と不安を抱いていた。ところが、驚いたことに24時間もしないうちに、微博での転載回数は14万回を超え、再生回数は約2000万回に達した。また、ドキュメンタリーの日本語版も動画共有サイト・YouTubeで配信され、当稿執筆時点で、その再生回数は31万回に達している。
YouTubeに寄せられている日本のネットユーザーの感想
仰々しいセリフも、特に飾り付けたような修飾もないものの、竹内監督は映像を通して、視聴者にリアルな武漢を紹介し、人の心を感動させる物語を描き出している。ある日本のネットユーザーは、「Twitterで知って作品を見た。日本も都市部から地方に行くと差別の対象になったりするので実家に帰省できない人もいて、結局のところコロナが出た地域は大なり小なり差別を受ける心配をしているし、みんなインターネット以外の情報はわからないし、みんな経済的に不安だし、武漢だからとかではなく、自分の身の周りに起きている事がそっくりそのままで、世界がそうなっちゃったんだっていうのがすごくリアルに感じられた」と綴っている。
素晴らしい映像、ありがとうございます。武漢の方々の笑顔から希望が伝わり武漢に行きたくなりました!
たくさんの日本のネットユーザーが、「このドキュメンタリーを見て、武漢を見に行きたくなった」との声を寄せ、映し出されている武漢の庶民の生活を映像で見て、「素晴らしいドキュメンタリーだ!何度も涙がこぼれた。武漢の今を見せてくれてありがとう」との声も寄せられている。竹内監督が最も感動しているのは、武漢のネットユーザーから、「これが最もありのままの武漢」というメッセージが寄せられていることで、竹内監督は、「とても光栄に感じ、肩の荷が下りた」と話す。
竹内監督は人民網の取材に対して、「このドキュメンタリーを制作して、日本の人々に伝えたかったメッセージはただ一つで、今の本当の武漢、リアルな武漢を知ってほしい、それだけ。視聴者がこれを見終わると、自然と自分の見解を持つようになるが、映像を見てどう思うかは見る人が決めることで、僕が決めることではない。でも、僕ができることは、できる限りのことをして、日本人に客観的でリアルな武漢を見てもらうことだ。みんなの偏見を取り除き、現状を理解してもらいたい」と話した。
また、「アフターコロナに、中国でどんな新たな撮影計画があるのか?どんな夢をかなえたいか?」との質問に対して、竹内監督は、「アフターコロナというのも、僕たちが今後撮影したいテーマだ。今回の新型コロナウイルス感染拡大を経験して、人々の生活、仕事のやり方なども大きく変化した。そして、新たな技術がどんどん登場し、人々は人生についてよく考えなおすようになっている。機会があれば、撮影を通して、この時代の新たな変化を記録したい」としたほか、「状況が許せば、今年の11月か12月に、もう一度武漢に行って、1年に一度のファンミーティングを開催したい」と今後の計画も語った。 (編集KN)
「人民網日本語版」2020年7月3日