「オーバー30女性」は仕事のチャンスがどれくらいあるか? (2)

人民網日本語版 2020年07月10日10:54

胡さんは最近、いくつかの企業の面接を受けた。面接官の中には結婚しているか、子どもはいつ頃ほしいかなどと、遠慮なく聞いてきた人もいたという。「ある企業では最初は非常にいい感じで話が進み、仕事のキャリアや得意分野などは条件にぴったりだったが、いつ結婚するのかと聞かれて、予定があると答えると、雰囲気が一変して、結局採用には至らなかった。今少し焦っていて、早く転職しなければと思っている。結婚した後では転職市場からもっと『排除』されるだろう」と胡さん。

「うちの会社は収入と能力給が連動しており、収入の大部分が能力給によるものだ。産休を取ると、毎月基本給しかもらえず、家賃を払うのも難しい」。北京の民間企業に勤める張■■(女へんに亭)さん(仮名)はこのように話した。

調査回答者の86.2%が、「周りにいるオーバー30女性の多くは仕事でのチャンスが激減していると感じる」と答えた。さらにこのうち22.5%が「非常に多くの30歳以上の女性がそうだ」と回答した。

それでは、30歳以上の女性が仕事でよく直面する問題は何か。「昇進のチャンスがなかなか得られない」(62.8%)がトップで、このほか「重要な仕事は任されず人事異動もない」(59.7%)、「産休中に配置転換され、減給された」(51.3%)、「閑職に追いやられた」(39.1%)、「新人と交替させられた」(31.3%)などがある。

上海市弁護士協会労働関係研究委員会の委員を務める上海遠業弁護士事務所の温陳静代表は、「30歳を過ぎた頃は、働く女性にとって出産や子育てのピークの時期だ。我々が気づいたところでは、多くの女性がこの時期には、仕事のために出産を遅らせるか、出産・子育てのために仕事から離れるかしている」との見方を示した。

77.6%「オーバー30女性は勉強を続けるべき」

胡さんによると、「30歳は仕事の黄金発展期だ。新人より仕事をよく知っていて慎重であり、上の世代より適応性が高く、苦しいことにも耐えられる。60歳で退職するなら、30歳は職場での上昇期が始まったところだ。社会の発展・進歩にともなって、より多くのリーダーのポジションに女性の姿が見られるようになると信じている」という。

調査では、91.5%が「オーバー30女性も他の活躍する人と同じように職場で輝くことができる」との見方を示した。

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