中国経済の「半期報告書」 3.2%の数字は何を物語るか (2)

人民網日本語版 2020年07月17日16:18

3.2%は下半期の経済回復の基礎が備わっていることを物語る

劉報道官は、「上半期の、とりわけ第2四半期の各種経済指標の回復状況をみると、下半期経済の持続的な回復にはしっかりした支えがあることがわかる」と述べた。

上半期経済の安定回復が下半期の持続的回復のための着実な基礎を打ち立てた。劉報道官の分析によると、「多くの指標が3月以降は目に見えて回復するか低下幅が縮小しており、こうした運営状況からわかるのは、全体として感染症の打撃は抑制可能であること、また中国経済の自己調整能力が高いということだ」という。

感染症の流行中には多くの新産業、新業態、新モデルが誕生しており、今後も経済回復に向けて力強い支えを提供するとみられる。劉報道官は、「デジタル経済、スマート製造、ヘルスケアといった新産業がより多くの成長極を形成しており、これらの成長極は今後、経済の次の段階の成長により多くの支えを提供することになる」と述べた。

中国は上半期、感染症の打撃に対応するため、財税面の支援、金融面の支援、全面的に強化した雇用優先政策を採用し、こうした政策が目下、効果を上げている。こうして下半期に感染症の打撃によりよく対応するための経験が蓄積されている。

劉報道官は、「現在、海外では引き続き感染症が急速に蔓延拡大し、世界経済は経済貿易の再開が困難で、中国国内では需要回復が今なお一定の制約を受けており、企業の安定と雇用の維持にかかる圧力はやはりまだ大きい。『六つの安定』の取り組みを着実に行い、『六つの保障』の任務を前面的に実施し、各種の決定・計画の実施と定着を確保すれば、中国経済を安定的に遠くまで推進することができる」との見方を示した。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年7月17日

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