中国の研究チームは20日、英国の医学誌「ランセット」に掲載した論文の中で、新型コロナウイルスワクチンの2期臨床試験を実施したところ、このワクチンが安全で人の免疫反応を誘導できる結果が出たと発表した。新華社が伝えた。
中国軍事科学院軍事医学研究院生物工学研究所の陳薇院士、江蘇省疾病予防管理センターの朱鳳才教授などの研究者が同臨床試験を実施した。同チームはこれまで同ワクチンの1期臨床試験を完了しており、関連成果も発表済みだ。
関連試験は、アデノウイルスベクター組換え新型コロナウイルスワクチンを評価した。論文によると、中国で行われたこの2期臨床試験には500人以上のボランティアが参加した。これには55歳以上の人も含まれ、1期臨床試験と比べると参加者の幅がより広くなった。試験は同ワクチンが人の免疫反応を誘導できるか、安全性は十分であるかを評価することを目的とし、いずれも良好な結果となった。
朱氏は「ランセット」が発表したプレスリリースの中で、「2期臨床試験は1期と比べると、より幅の広い層でのワクチンの安全性や免疫原性に関して、さらなるエビデンスが得られた。これは候補ワクチンの評価の重要な一歩であり、チームは現在3期臨床試験を実施中だ」と発表した。
研究者はまた、試験に参加したボランティアはワクチン接種後に新型コロナウイルスと接触しておらず、そのためこの試験結果に基づきワクチンが人を新型コロナウイルスから効果的に保護するかについては判断できず、3期臨床試験でさらに検証する必要があると指摘した。
「ランセット」の説明によると、世界では現在およそ250種の新型コロナウイルス候補ワクチンの研究開発が進められており、うち少なくとも17種が臨床試験段階に入っている。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年7月21日
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