不動産による経済活性化なし 今後の成長を牽引するのは? (2)

人民網日本語版 2020年07月30日11:40

不動産市場はかつては中国経済の急成長を牽引して非常に大きな役割を果たした。それではこの巨大な「加速装置」なしでこれからの中国経済の回復を牽引しようとすれば、次はどんな「加速装置」を用いればよいだろうか。

中泰証券の李迅雷チーフエコノミストは取材に答える中で、「短期的な活性化手段は主にインフラ建設により、長期的には内需によらなければならない。中国の経済成長を牽引するには主に投資による必要があり、投資にはインフラ建設投資、不動産投資、製造業への投資が含まれる。感染症の影響で、製造業への投資が今は総需要が減少しており、インフラ建設投資が主導的役割を果たさなければならないはずだ。内需については、これから政府当局が引き続き一部の政策を打ち出して消費を喚起する可能性がある」と指摘した。

中新経緯アプリによれば、中国で感染症の状況が徐々に安定するにつれて、関連の消費分野が次々開放されるとともに、省境をまたぐ旅行、2.5日間の短期休暇など消費を奨励・促進する政策も打ち出された。北京市政府はこのほど政府が企画した消費券150万枚を2回にわたって発行し、消費シーズンの活動を再開した。

徐氏は、「経済回復のためにはやはり長い時間がかかる」との見方を示した。

そのために必要なことは何か。第一に産業チェーンとサプライチェーンを回復することだ。産業チェーンは中国経済の内部循環と外部循環のスムーズな結びつきを実現することができる。第二により多くの雇用を生み出すことだ。これは消費を安定させる前提だ。消費の安定成長は個人の収入の安定増加をよりどころとするからだ。第三に改革の深化を通じて、より高水準のビジネス環境を創出し、マーケットエンティティの原動力と活力を活性化することだ。第四にイノベーションにさらに力を入れ、技術の進歩を促進し、新たな原動力を育てることだ。第五に各種の政策を実施することで最後の1キロ問題を解決することが極めて重要だ。そのために政策の執行力を高める必要がある。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年7月29日

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