臭豆腐味や大白兎キャラメル味のアイスはどんな感じ?

人民網日本語版 2020年10月19日11:20

臭豆腐(豆腐加工品)、葱油餅干(ネギのお焼き)、ミルクキャラメル、ちまき……開催中の第23回中国アイスクリームならびに冷凍食品産業博覧会では、こうしたアイスとは全く関わりのないような食品がアイスの新しいフレーバーになっている。甘い味一辺倒からいろいろな味のものが登場し、暑さをしのぐために食べていたのが楽しみのために食べるものに変わり、こうした消費意識の高度化にともなって、伝統をひっくり返し、イノベーションを追い求める変革がアイス業界の中で静かに進行している。新華社が伝えた。

アイスの新たなアイディアが飛躍 有名メーカーとコラボで味にもイノベーション

光明冷飲ブランドのブースでは、1メートル以上ある「大白兎ミルクキャラメル」のオブジェが展示台の隣に置かれ、冷蔵ケースに整然と並べられたアイスクリームは拡大されたミルクキャラメルのようだった。見慣れた青白のパッケージと「ウサギのイラスト」に大勢のバイヤーが足を止め、「子ども時代の味」を味わっていた。

光明冷飲の李俊龍社長は、「今年3月、当社と『大白兎』はコラボ商品を打ち出し、ポップアップ・ストアを通じてPR販売し、なかなかの売り上げを達成した。現在、コラボアイスの売上高だけで8千万元(1元は約15.7円)を超えている」と話した。

新顔のアイスブランド「鐘薛高」の展示ブースでは、同ブランドと「五芳斎」のコラボによる笹風味のアイスが注目を集めていた。ちまきフレーバーのこのアイスは淡い緑色で、笹の爽やかな香りを放ち、味わってみるともち米のつぶつぶ感を楽しめる。

ちまきフレーバーだけでなく、鐘薛高は今年10月に「度数アイス」をオンラインで発売した。なめらかなベルベットチョコでコーティングされたブランデー入りのアイスで、関係責任者は、「食後は車の運転はお控えください」と笑った。

若者の注目を集めたい 「がっつり味」が新たなセールスポイントに

江西天凱楽食品有限公司の展示エリアでは、臭豆腐味のアイス、葱油餅干味のアイスなど、珍しい「がっつりした味」のアイスが大勢のバイヤーを引きつけていた。

臭豆腐アイスのパッケージを開けると、黒っぽいウエハースにグレーがかったアイスが包まれ、臭豆腐の様子を生き生きと再現している。その場にいたバイヤーの話によると、「そんなに匂いは強くない。食べてみると濃厚な豆腐の味がする」という。

同公司の関係責任者は、「これは当社の今年の新しいフレーバーで、ターゲットは90後(1990年代生まれ)と00後(2000年代生まれ)。この世代は今ではアイス・コールド飲料業界の主要消費層だ。若い人は新しいものを試すのが好きなので、絶えず新たなフレーバーを打ち出していかないと、若者の心をつかむことはできない。今年発売したいくつかの新商品は、なかなかの売り上げだ」と話した。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年10月19日

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