湖北省金融システムが貧困脱却を積極的支援

人民網日本語版 2020年10月30日15:56

2020年3月16日、湖北省十堰市■(おおざとに員)陽区柳陂鎮竜韻村の布製品工房の「貧困者支援スポット」で、現地の村民がベッドリネン製品を製作する様子。(撮影・曹忠宏/写真提供は人民図片)

湖北省丹江口市均県鎮蔡方溝村の蔡光美さん一家が営む養殖拠点では、ニワトリ1500羽が放し飼いされている。約26.7ヘクタールのミカン畑と約3.3ヘクタールのカボチャ畑も請け負っており、のどかさの中で、活気があふれている。

今から3年前、蔡さん一家は貧困世帯だった。6人家族がわずかなミカン畑で生計を立て、かつかつの生活を送っていた。養殖業を発展させたいと思っても始めるための資金がなく、どうすることもできなかった。そんな中で、2017年6月、蔡さんは湖北省農村信用社連合社に貧困者支援の融資10万元(1元は約15.6円)を申請し、無事に融資を受けることができた。

資金が手に入ると、プロジェクトを進められるようになり、蔡さんの事業がスタートした。それから1年後、一家の純収入は15万元前後に達した。

蔡さん一家の産業パークは湖北金融システムがターゲットを絞った貧困者支援の1つの縮図だ。少額の貧困者支援の融資を提供し、企業のためのプラットフォームを構築し、農家の信用システムを整えることで、湖北の金融産業は貧困者が中心的な産業を発展させ、安定した収入増加を実現するのをバックアップしてきた。

蔡さんと同じように湖北金融産業の恩恵を受けた人に、同省襄陽市穀城県の薛勇さんがいる。同県盛康鎮江梁村の人々に言わせると、「薛さんがあんなに成功するとは誰も思わなかった」という。

薛さんには脳性麻痺があって歩くとふらふらし、以前は鶏を飼ってなんとか暮らしていた。16年8月、妹が大学に合格したものの、薛さん一家は4万元の学費を払えなかった。

そんな時、同信用社連合社が薛さん一家の状況を知った。調査したところ、薛さんは貧困者支援の融資の基準を満たしていたため、ただちに8万元の少額融資を提供した。薛さんは妹の学費を納めると、残った資金で養殖業を拡大した。今では養鶏場に3千羽以上のヒヨコがいて、ECルートを通じ、1ヶ月で鶏100羽以上と卵数千個を販売し、年収は8万元に達する。薛さんは養鶏業のプロ、病害防疫対策の専門家として広く名前を知られるようになった。

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