中国マクロ経済フォーラム(CMF)が28日に発表した「CMF中国マクロ経済分析・予測報告(2020-2021年)」によると、2021年中国の経済指標は全面的に回復し、通年の国内総生産(GDP)は前年同期比8.1%増加するという。さらに、CMFは2021年第1四半期(1-3月)のGDPが同11.4%増加し、第4四半期には同5.4%に鈍化すると予測している。同時に、需要サイドと供給サイドがどちらもさらに回復し、バランスの取れた状態に向かい始めるという。第一財経が伝えた。
中国人民大学の劉元春副学長は、「2021年には、中国マクロ経済は『新型コロナウイルス感染症が抑制される-経済が全面的に回復する-感染症関連政策が徐々に停止される-新戦略が全面的に始動する』とのロジックに大きく注目する一方で、『感染症の新たな不確実性、国際政治の新たな不確実性、政策停止のリスク、戦略転換のコスト』といった新たな問題にも引き続き注目する必要があるという状況になる」と述べた。
劉氏は、「2021年の中国マクロ経済が完全に常態化できるかどうかには、なお強い不確実性がつきまとう。同時に、有効需要の弱さが来年も中国マクロ経済運営の中核的な表象の問題になる」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年11月30日