ウルトラマンが「ファッションリーダー」に
1966年に初放送された「ウルトラマン」はもうすぐ55歳の誕生日を迎える。そんなウルトラマンは最近、金属のような光沢のあるカラー、レオタード、ケープなどのファッションの代名詞になっている。ネットユーザーからは、「紛れもないファッションリーダー」と呼ばれている。
上海新創華文化発展有限公司のデジタル事業部の肖寒氷・総監は、「『ウルトラマン』は、各世代の人々の青春時代の思い出となっている。ウルトラマンは常に、いろんなスタイルで、いろんな分野に姿を現し、人々の話題になってきた。そして、2020年にはさらにその輝きを放つようになった」と話す。
「ウルトラマンシリーズのファンはとても多い」とする肖総監は、「当社は2004年に『ウルトラマンティガ』を手掛けるようになった。80後はウルトラマンシリーズに一途な思いを抱いている。近年、2世代のファンが互いに理解を示し合い、ウルトラヒーローズは常にレベルアップして怪獣を倒し、さらに大きなステージに立つようになっている」と話す。
そして、「びっくりするかもしれないが、ウルトラマンシリーズのカードだけでも、売上高が10億元(1元は約15.95円)を超えている。今でも毎月、1万点のペースで売れ続けている。モーメンツの話題をさらったウルトラマンゼロの微信(Wechat)ステッカーは、昨年10月にリリースされてから、これまでに2億7000万回ダウンロードされた」と説明する。
では、ウルトラヒーローズで最も人気なのはどのウルトラマンなのだろうか?肖総監によると、「ウルトラマンシリーズは毎年、新作がリリースされ、商品のSKU数が160ほど増える。長期的に見ると、ウルトラマンティガとウルトラマンゼロが一番人気」という。
ウルトラマンティガ
ショッピングサイト・天猫が発表した「最も人気の2次元(アニメ・漫画・ゲームなどを総じたジャンル)関連商品」ランキングを見ると、若者に最も人気となっているのは、ウルトラマン、アイアンマン、ONE PIECE、NARUTO -ナルト-、魔道祖師などだ。
ある業界関係者は、ウルトラマンの関連商品が再び爆発的人気になっていることについて、「Z世代(1995年代後半から2009年生まれの世代)の新しい消費力が台頭しているということ。名作には、元々多くの人が深い思いを寄せ、文化的価値があり、人々の感情とリンクするという特徴がある。それをいかに活用して、新たなつながり、コミュニケーションを作り出すかが、多くのブランドが考え、学ぶべき点だ」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年1月7日