日本科学協会　新春のご挨拶

日本科学協会は20年余に亘り日中交流事業を実施して参りました。昨年はCOVID-19の影響により、残念ながら日本招聘や中国訪問、日本知識大会など対面交流が大きく制限されましたが、反面、オンラインイベントなどSNSを活用した交流活動の大きな可能性を発見した年でもありました。

新年を迎えてもCOVID-19の世界的感染拡大は深刻です。こうした病原菌による感染の脅威は、人口増加と交流の活発化に伴って、人類は有史以来たびたび経験してきました。今、私たちが直面しているCOVID-19も、根本的な解決を目指して世界各国が共に立ち向かわなければならない重要な共通課題です。その解決にはグローバルな協力関係の構築が不可欠ですが、中でも日本と中国が果たす役割は大きく、両国の協力関係の重要性を改めて感じております。

ニューノーマルな時代にあって、私どもは日中双方向の交流事業を更に充実させ、両国の協力関係の基礎となる人材育成に寄与して参りたいと考えております。

公益財団法人 日本科学協会会長 髙橋正征