中国国家鉄路集団有限公司はこのほど、春運(春節<旧正月、今年は2月12日>期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)が始まった1月28日から30日までの3日間、中国全土の鉄道利用者はそれぞれ延べ308万人、283万人、296万人と、前年同期比で4分の1程度だったことを明らかにした。4日目の1月31日の利用者は、前年同期比75%減の延べ290万人が見込まれ、運行が計画された旅客列車は6218本だった。鉄道当局は、新型コロナウイルス対策を徹底して講じ、「非接触式」サービスを強化し、旅客の安全を守る取り組みを行っている。澎湃新聞が報じた。
中国政府が国民に対して、「現在の居住地で春節を過ごす」よう呼び掛け、措置を講じているのを背景に、今年の春運の鉄道利用者は大幅に減少している。利用者は少ないものの、鉄道当局は新型コロナウイルス対策については手を緩めることなく、徹底的に講じ、「非接触式」サービスを強化して、新型コロナウイルス感染リスクを低減するよう取り組んでいる。例えば、駅構内に入り乗車するまで電子チケットが全面的にカバーしているというメリットを活用して、ほとんどの旅客が身分証明書をかざすだけで自動ゲートを通過できるようにしている。また、待合スペースでは旅客に分散して座るように案内するほか、乗車後は旅客に車内を移動しないよう促したり、QRコードやオンラインで食事などを注文するよう勧めたり、ソーシャルディスタンスを保つよう呼び掛けたりしている。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年2月2日