年の差61歳「カップル」のウェディングフォトの背後には感動のエピソード

人民網日本語版 2021年02月20日10:49

ある年若い消防隊員の男性と80代の高齢女性の「ウェディングフォト」が最近、中国のネット上で大きな話題となっている。この2人は一体どんな「カップル」なのだろう?写真に写る若い男性がこのほど、その写真の背後にある感動のエピソードを紹介してくれた。中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ)の「中国之声」が報じた。

24年前に養子として引き取られる

写真に写る若い男性は張佳港さん(24)で、江西省新余市分宜県消防大隊の消防隊員だ。そして、その横でウェディングドレスを着ている女性は唐才英さん(85)で、分宜県人民病院の元清掃員だ。

唐さんは1983年から、病院の近くに遺棄された乳児を引き取り始めた。そして、引き取った乳児を健康に問題がないくらい元気になるまで育て上げてから、孤児院に引き渡したり、養子として引き取ってくれる人に引き渡してきた。さらに、体が弱い乳児の場合は、養子縁組届を出し、自分で育ててきた。

唐才英さんと子供たち(一番右が張佳港さん、画像は江西消防が提供)。

24年前、当時61歳だった唐さんは、遺棄されていた男児を張佳港と名付け、養子として育ててきた。唐さんが養子として引き取った6人の乳児の一人だ。

唐さんは夫と共に、年金や野菜と廃品を売ったお金で、自分たちの子供5人と、養子6人を育ててきた。

子供の頃の張佳港さん(画像は取材対象者が提供)。

自分の年齢が唐さんたちの孫とほとんど変わらないため、張さんは唐さんのことを「おばあちゃん」と呼んでおり、「おばあちゃんが僕の命を救ってくれた」と感謝の言葉を語る。

「愛のバトン」を引き継いだ消防隊員

「2001年、おばあちゃんの家庭の状況を知った分宜県の消防隊員が、僕と同じく養子として引き取られた姉・張琳の学費を全て援助してくれることになった」と張さん。

分宜県消防隊員たちは、毎年、春節(旧正月)などの祝祭日になると、張佳港さんと張琳姉弟と唐さんを食事に招いてくれたという。

分宜県消防隊と一緒に食事をする張さんと姉、唐さん(画像は取材対応者が提供)。

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