中医薬「清肺排毒湯」、新型コロナの死亡リスクを半減

人民網日本語版 2021年05月14日13:31

中医薬「清肺排毒湯」は新型コロナウイルス感染症による死亡リスクを下げることができるのだろうか。中国医学科学院阜外病院の李静教授のチームによる大規模で複数機関による臨床研究によると、清肺排毒湯は新型コロナウイルス感染による入院患者の死亡率を半減できる。関連する研究成果はこのほど正式に、植物薬理学の国際的な学術誌「Phytomedicine」に掲載された。新華社が伝えた。

李氏によると、今回の研究対象となった新型コロナウイルス感染による入院患者8939人のうち29%が清肺排毒湯の治療を受けた。清肺排毒湯の治療を受けなかった患者の院内死亡率は4.8%、受けた患者は1.2%だった。

治療効果の評価の信頼性を保証するため、研究チームは「傾向スコア・マッチング」という科学的な方法を採用し、治療チームと対照チームの患者の主な臨床特徴をほぼ一致させた。2組の患者の臨床特徴、その他の治療といった違いの影響を取り除いた後、清肺排毒湯の治療を受けた患者の死亡リスクはこの治療を受けなかった患者の半分だった。

研究チームは中国医学科学院医学・健康テクノロジーイノベーション・プロジェクト新型コロナウイルス感染症科学研究先導特定プロジェクトのサポートを受け、国家衛生健康委員会に新型コロナウイルス感染症の研究活動の申請を行った。研究チームは許可を得た後、558軒の新型コロナウイルス定点病院から入院患者が100人以上で、かつ清肺排毒湯による治療患者数が50人以上の病院を計15軒選んだ(いずれも湖北省の病院)。この15軒の病院における昨年1-5月のすべての新型コロナウイルス入院患者が同研究の対象となった。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年5月14日

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