最近、「若者のネットショッピング式親孝行をどうみるか」が、ネットの人気検索ワードとして急上昇している。斉魯晩報が伝えた。
「ネットショッピング式親孝行」とは何か。これは、若者がさまざまな理由から両親のそばにいることができないため、「両親への贈り物を爆買いする方法」で親孝行しようとする行為を指す。自分は両親のそばにいられないが、自分が買った物がそばにいてくれればいいのではないか、ということだ。
「月日は流れ、両親にとって一番いいのは自分がそばにいること。それほど時が経ったわけでもないのに、両親の髪には白いものが目立つようになった」。これは多くの人が残念に思うことだろう。働き始めて経済力を手にするようになり、両親に頼る必要が無くなると、今度は両親に恩返しすることを考えるようになる。
物を贈るということは、子どもが思いつく一番簡単で直接的な恩返しの方法かもしれない。スーパーをぶらぶらして両親の好きな果物が売られているのを目にすると、家に帰って注文し、実家まで配達を手配する。店でちょうどいい硬さの革靴を見つければ、母親にも一足買って帰ろうと思う。実家の洗濯機が壊れれば、新しいのを買ってあげるといった具合だ。
このように小さなものは野菜や果物から、大きなものは大型家電まで、若者たちは1つまた1つと買ったものを宅配便で送り、自分がそばにいられないことで両親が感じる寂しさの埋め合わせをしようとする。
買ったものが気にいってもらえない時もあるし、贈り物を受け取った両親はいつも、「こんなものは必要ない」、「うちにもあるのに」、「無駄遣いして」などとくどくど文句を言うかもしれないが、両親にとって、こうした「子どもからのわずらわしい気遣い」は、実は何よりもうれしいものなのだ。とはいえネットユーザーの中には、「若者でも中年でも、自分の生活が充実すると同時に両親の気持ちに少しでも寄り添おうとするなら、(物を送るよりも)休日だけでも家に帰って、両親がくどくど話すのにつきあい、両親を思う気持ちをリアルな一家団欒の時間に変えたほうがいい」と考える人もいる。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年5月12日