
東京五輪の競泳女子で金メダルと銀メダルを2個ずつ獲得した中国の張雨霏選手は最後の泳ぎを終えた後、ある日本人選手を待ち、抱擁を交わした。それは、池江璃花子選手だった。


3歳から水泳を始め、5歳の時には50メートルを泳げるようになった池江選手は、16歳で日本代表に選ばれると様々な記録を破り、18歳の時に出場したアジア競技大会では金メダル6個を獲得した。しかし、まさにこれからがピークという時に白血病を発病。786日間の闘病の後、奇跡のように東京五輪の出場資格を獲得した。

池江選手は2019年初めの海外合宿時に突然呼吸困難を覚え、白血病と診断された。まだ18歳だった。池江選手はその後、長い闘病生活に入った。10ヶ月間の治療後、造血幹細胞移植を受けて病状が好転し、退院することができた。

2020年3月、快復を図りながら練習に取り組む池江
練習を再開したばかりの時、池江選手の無力感は余りにも深かった。水中に頭を入れることさえ、とても難しかったという。
池江選手が再び競技に戻ろうとした時、病気のため、運命によって全てがシャッフルされ、最初からやり直さなければならなかった。

2021年4月、池江選手は日本選手権の100メートルバタフライ決勝を57秒77で泳ぎ、復帰後初の優勝を決めた。この成績は、池江選手が東京五輪出場資格を得たことを意味していた。

今回の五輪で、池江選手はメダルには手が届かなかったものの、競技会場に立てたこと自体が奇跡だと言っていいだろう。張選手は池江選手と抱擁を交わし、「See you next year!」と声をかけた。

これは1人のアスリートから、もう1人のアスリートへの祝福と尊敬だ。同情や憐憫ではなく、次の競技会場でまた会おうということだ。
運命に直面しても粘り強く頑張る姿、トップアスリート同士の敬意と友情、これこそがオリンピック精神だろう。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年8月5日
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