微信が手のひら認証に着手か 今度こそ手を切らないないとだめ!? (2)

人民網日本語版 2021年08月18日16:35

別の報道によると、このシステムのエラー率は100万分の1以下と非常に低い上に、アマゾンのエンジニアがさらに1億分の1以下にしようと努力しているということだった。

実際、手のひら決済の概念は中国の科学技術企業もこれまでに手がけたことがあり、支付宝(アリペイ)もその中の1社だった。

浙江在線の14年10月の報道では、支付宝は当時、開発中の生体認証(バイオメトリクス)を中核とした先端のセキュリティ技術を展示し、これには顔認証、声認証、掌紋認証、指紋認証、筆跡鑑定、キーストローク認証などが含まれていた。スタッフの説明によると、こうした技術の発展は既存のデジタルパスワード技術を補完するもので、一部のシーンやプロセスではデジタルパスワードのセキュリティレベルを上回るということだった。

このうち手のひら認証は掌紋を対比して認証を行うもので、掌紋の主線やひだの走る方向、位置などの情報を見比べるだけでなく、掌紋画像の重心、平均値、分散などを計測し、その掌紋の特徴を読み取ることができる。こうして特定のデバイスで手のひら情報を採取して、デジタル信号に変換し、瞬時に大量のデータを生み出し、識別の根拠にするというものだ。

15年には、旧四川攀枝花市商業銀行も手のひら決済を試行し、全国初の手のひら静脈認証機能を備えたATMを打ち出した。この業務は安全率が高く、手のひら静脈センサーには生体検知機能が備わり、身体内部の特徴は偽造が非常に難しいといった長所があった。同時に、操作はスムーズで、このATMで手のひら認証を選択すると、携帯電話の番号を打ち込んでからわずか1秒で静脈の情報を読み取り、暗証番号を入れてすぐに預け入れや引き出しなどが完了することになっていた。

電気通信・インターネットアナリストの馬継華氏は、「将来の決済手段は実に多様だが、普及するかどうかは安全性と安定性が主なカギになる。決済の今後のトレンドは簡単で直接的な生体認証決済から進化して人と機械が結びついたものになり、ユーザーとパスワードとの関連の唯一性の問題を解決するとともに、パスワード認証の変更可能性も維持して、安全と便利さの新たなバランスを達成することになるだろう」との見方を示した。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年8月18日

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