2020年9月15日、重慶市北碚区の正能機械有限公司で、インダストリアル・インターネットの「コックピット」のボードを見て、自動車生産現場の生産運営状況をチェックする技術者。(撮影・秦廷富。画像提供は人民図片)
AIが中国で急速に発展したのは、中国がスマート産業の発展を非常に重視し、スマート経済の形態の育成に力を入れていることの縮図だ。このほど開催された中央経済政策会議では、デジタル化改良を加速し、従来型産業のレベルアップを促進することが打ち出された。第14次五カ年計画スタートの年に、中国はデジタルの産業化、産業のデジタル化を積極的に推進し、勢いよく成長するスマート経済と深く融合させ、経済の質の高い発展に途切れることなく力強い原動力を注入し続けている。
生産データがリアルタイムで動き続け、棒グラフ、円グラフが動態的に変化する……中国一重のデジタル化圧延製造工場の現場で、副工場長の劉治国さんが巨大な青い電子スクリーンのデータを詳細に眺めた後、慣れた手つきでボタンを押すと、大型の変電設備がごうごうと音を立てて動き始めた。
中国移動(チャイナ・モバイル)は中国一重と共同で5G、クラウドコンピューティングなど次世代情報技術を駆使して、大型設備製造業の特徴に合致したインダストリアル・インターネットプラットフォームを構築した。劉さんのいるデジタル化サンプル作業現場にある工作機械34台は相次いでスマートネットワーク化を実現し、プラットフォームを通じて生産データを集中的に採集、まとめ、分析、見える化している。劉さんの話では、インダストリアル・インターネットは従来型製造業に「スマートブレーン」を加え、より「賢く」なった現場は生産管理コストが20%低下し、生産周期は30%縮まり、生産による収入は10%増加したという。